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コタロー 大建中湯 エキス細粒

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    小太郎製薬:コタロー 大建中湯 エキス細粒

  • 大建中湯

    大建中湯が適用する自覚症状

  • 個人輸入

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主 治

【適応症】

慢性胃炎、慢性腸炎、尿管結石、胃下垂胃アトニー、弛緩性下痢(泄瀉)、弛緩性便秘慢性腹膜炎、腹痛、腸疝痛、慢性腸狭窄、腸内ガスによる腹痛、回虫症、胃拡張症、遊走腎、腹膜癒着後遺症、流産癖、腎結石、胆石症、喘息。

【こんな時には】
腸閉塞症の治療における大建中湯の投与は、数多くのエビデンスが蓄積されており、治療の第1選択となり得ます。とくに消化管術後早期の大建中湯の投与は、早期離床および入院期間短縮に有用です。

●便秘型の過敏性腸症候群や通常の下剤で治療に難渋する慢性便秘に対して、大建中湯が有効な場合があり、不定愁訴としての腹部膨満感に対して選択肢の一つです。

●最近の研究により、大建中湯の抗炎症作用が明らかになり、クローン病などの炎症性腸疾患に対しても効果が期待できます。

●エキス剤の場合、熱湯に溶いて温かいうちに服用したほうが効果は高く、十分な治療効果を得るためには、エキス剤の全量投与(ツムラ15g/日、コタロー27g/日)が望ましいです。

●主な副作用は下痢や肝機能異常ですが、重篤な副作用は少なく、安全性の高い薬剤といえます。

注 文

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症例・病例・治癒例

【症例参照】

【大建中湯の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈持病の腹痛を漢方薬でコントロール〉

治例図 Yさん(53歳・男性)は、手術の後遺症で腸が癒着しています。

そのため、冷えると腸の活動が鈍り、おなかが痛くなります。漢方に詳しい医師に腸の動きをよくする大建中湯を勧められ、痛みが起こるたびにこれを服用していました。

以前はそれで痛みが治まっていたのですが、最近になって、それでも痛みが止まらないことが何度かあり、医師に相談したところ、へそから上の痛みには小建中湯、下の痛みには大建中湯を飲むとよいと教えられました。今ではこの方法で症状をコントロールしています。

・現代病名:腹痛

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2〈胃痛嘔吐〉

治例図 34歳の男子。

2~3年前より、寒い目にあったり、疲れたりすると胃痛が起こり、激しいときは吐く。
春と秋に多く起こる。手足は冷えやすく、血色はわるい。腹は全体に軟弱で、指頭で軽く腹壁を刺激して、しばらく凝視していると、腸管の蠕動運動を見ることができる。脈は遅弱である。

これをのむと疲れなくなり、ニカ月ほどで見違えるほど血色がよくなり、冷えも腹痛も起こらなくなった。

・現代病名:胃痛嘔吐

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3〈胃下垂兼胃アトニー症〉

治例図 22歳の未婚婦人。

約1年前から胃のぐあいが悪く、食後呑酸腹鳴をきたし、下痢が続き、わずか一年の間に5貫匁以上(約19kg)痩せ、現在36キロ(9貫500匁)しかない。全身倦怠感甚だしく、一日中ただ横臥している。諸治療も効なく、このままでは半年も命がもつまいと自ら考えている。

長身で骨と皮ばかり、一見骸骨のごとく、顔色蒼白、食思全くなく、むりに粥を流し込むと、あとで胃がもたれ、酸水が口中に逆流し、不快感が甚だしい。腹鳴が強く、蠕動亢進をときどき自覚し、自覚的には腹に力がなく、足の冷えが甚だしい。大便は二日に一回であるが、いつも下痢便で、月経は数カ月間ない。脈は沈遅弱で、舌は先の方は灰色、奥の方は褐色で、厚い乾燥した舌苔である。腹力軟弱、腹壁薄く、心窩部はわずかに抵抗と圧痛がある。

大建中腸を与えること96日、諸症好転し、4貫匁(15kg)も体重が増加をきたして全治廃薬した。


定義:1貫=(15/4)kg=3.75kg
1匁(mom)=3.75g

・現代病名:胃下垂兼胃アトニー症

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4〈腹膜炎〉

治例図 一婦人、30歳ばかり。

腹が張って大きく、腹中に痛みあり、便秘性で大便は堅い。医師は腹膜だという。

腹が張って大便が堅いので、大承気湯を与えた。すると便通があって、一時楽になったが、翌日は再び張って前と同じだという。そこでさらに承気を2~3回服したが、何ともらちあかず、これを裏寒として大建中湯を与えたところ、一貼にてさっぱりとして治った。
この人には吐気はなかった。

・現代病名:腹膜炎

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5〈ドウグラス窩膿瘍〉

治例図 18歳の男子。

20日前に盲腸炎にかかり、内科治療をうけて軽快。一週間以来再び下腹部落痛を発した。

体温37度5分、脈浮弱数で、舌には黄苔あるも乾燥せず、上腹部は一般に軟弱であるが、下腹部は右腸骨窩部に類円形の小皿を伏したような膨隆と抵抗を感じ、癖痛を訴え、過敏圧痛がある。腸の蠕動不安がある。下痢数十回粘液便である。便意を催すと落痛増加する。これは盲腸炎によるドウグラス窩膿瘍である。

蠕動不安を目標として大建中腸で軽快し、安眠できるようになり、膨隆は縮小してきた。

一週間服用の後、多量の悪臭ある膿を大便とともに排泄し、諸症状が漸次消失し、その後10日間の服用で全治した。

・現代病名:ドウグラス窩膿瘍

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6〈手術後癒着腹痛〉

治例図 40歳の婦人。

初診は昭和31年2月であった。15年前に卵巣嚢腫の刷出手術をした。手術後腹痛を訴えたので再手術をした。その後虫垂炎となり、開腹手術をしたが、癒着のため困難をきわめたという。下腹はメスの痕で一杯である。昨年6月に胆嚢炎といわれ、黄疸を起こした。12月になると右の下腹が張って、すごく痛み、高熱が出たので外科病院に入院した。あまりに傷跡が多く、癒着がひどいので、手術はしない方がよいと保存療法をしてくれて、やっと激しい症状は去った。退院したが37度を越す微熱が続き、全身倦怠感が甚だしく、嘔気があり、口渇を訴え、足冷が甚だしく、右下腹部の惨痛を庇護するため、身体が右へ曲がってしまった。

顔色は黒ずんで汚ない。痩せ衰えて骨と皮ばかりという感じ。体重は35キロ(9貫目)しかない。腹は心下部播硬状、右下腹部に抵抗圧痛が甚だしく、脈は細くてしかも緊脈である。舌に白苔がある。

私は初め桂枝加芍薬湯を与えたところ、腹張りと腹痛と冷えが軽くなった。体重も少しずつ増加してきた。

その後肩背痛や右脇痛などを訴えたとき、延年半夏湯・平肝流気飲を与えたこともあるが、何ともはっきりしなかった。腹は張っているが右下腹癒着のところに蠕動亢進を自覚し、腹鳴もある。そこで大建中腸と小建中湯を合方し(私はかりにこれを中建中湯と呼んでいる)て与えたところ、腹痛や腹張が非常に軽快し、軽作業ができるようになった。


定義:1貫=(15/4)kg=3.75kg
1匁(mom)=3.75g

・現代病名:手術後癒着腹痛

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弁証論治

【弁証論治・概要】

中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。

弁証論治…症状・所見→四診→証→治法→方剤
リンク脾陽虚(脾陽不振・脾陽虚弱・脾胃虚寒) »
リンク胃寒(寒痛) »
リンク漢方を世界へ »

【自覚症状図】

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

大建中湯

八法温法:温裏・散寒・回陽・通絡などの効能により、寒邪を除き陽気を回復し経絡を通じて、裏寒を解消する治法です。

【中薬大分類】温裏(補陽)剤…体内を温める方剤です。即ち、裏寒を改善する方剤です。

【中薬中分類】温中散寒剤…中焦の冷え(裏寒)に用いる方剤です。中焦脾胃の陽気が虚衰して、運化と昇陽が不足し、腹痛・腹満・食欲不振・口渇がない・下痢・悪心・嘔吐・舌苔が白滑・脈が沈細または沈遅の症候がみられます。

八綱分類裏寒虚(りかんきょ) 裏 寒 寒 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)の方に適応します。


気血津液…人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。
気虚…氣が不足している方が使用します。氣の作用の不足で、全身の機能・代謝・抵抗力の低下や興奮性の低下などに伴う症候を現します。 疲れやすい、元気が無い、活力低下などを特徴とします。

 

【臓腑弁証】

【気血津・臓腑証】
臓腑の中寒(実寒・虚実挾雑)(ぞうふのちゅうかん(じつかん・きょじつきょうざつ))…乾姜・蜀椒による温中散寒が主体であり、蜀椒はさらに腸管を麻痺させる作用をもつらしいので、蠕動が過度に亢進したり逆蠕動のため(自覚的・他覚的に蠕動冗進が認められる)に、激しい腹痛をきたした場合にもっとも適しています。膠飴も鎮痒に働きますが、蜀椒の刺激性を緩和する目的で配合されています。

●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。
リンク五臓(ごぞう) »  リンク気・血・津液・精 »  リンク弁証論治・事典 »

【証(病機)】中焦陽虚・陰寒内盛(ちゅうしょうようきょ・いんかんないせい)

【中医学効能(治法)】 温中散寒・補脾緩急・解痙止痛・補気健脾・降逆止嘔

【用語の説明】(term)

リンク温中散寒法(おんちゅうさんかんほう) »…温・熱性の生薬を用いて脾胃を温め、腹痛や冷え下痢などを治療する方法です。類語:温裏散寒法(おんりさんかんほう)

リンク補気(ほき) »…気を補う=益気のことです。

リンク補脾(ほひ) »…脾の機能を高めることです。

リンク健脾(けんぴ) »…脾の働きです。脾胃の機能を正常にする治療法です。


診断のポイント

舌 診

【舌診参照】

舌診【舌診】(tongue) 淡白・湿潤・白滑苔・時に地図状舌

舌診

脈 診

使用方法

【使用方法参照】

正しく使用 食前または食間に服用 通常、成人1日27.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。 なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。


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成 分

【生薬参照】

本剤27.0g中
日局サンショウ…2.0g
カンキョウ…5.0g
日局ニンジン…3.0g
上記の混合生薬より抽出した大建中湯の水製乾燥エキス2.1gと 粉末飴20.0g を含有する。
添加物としてステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、乳糖、プルラン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する。

【組成成分】…次図をクリックすると各生薬の詳細説明にリンクします。
乾姜  蜀椒  人参  膠飴 

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製剤・薬剤形状

【製剤・薬剤形状参照】

〈散剤〉

散剤 散剤…粉末、あるいは細かい粒(微粒、細粒)の薬で、溶けやすく吸収されや すいのが特徴です。薬が口・食道に貼り付くのを防ぐために、あらかじめ水またはお湯を飲んで口・食道を湿らせてから、口に水またはお湯を含み、薬を口に入れて、水またはお湯と一緒に飲み込むようにしてください。

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使用上の注意

【注意参照】

慎重投与 (次の患者には慎重に投与すること) 肝機能障害のある患者[肝機能障害が悪化するおそれがある。] 重要な基本的注意 1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。 2.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

【妊娠・授乳の注意】女性
●妊婦または妊娠の可能性のある人は、使用できない場合があります。

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補足説明

【関連項目参照】

まばたき

微笑み

 
区切り

足跡【大建中湯類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
 

リンク人参湯(理中丸) » …同じ裏寒に対する方剤であるが、大建中湯の方が散寒と鎮痛の作用が強い。人参湯には温裏の作用はあるが鎮痙鎮痛の作用はない。

 
 

リンク桂枝加芍薬湯 » …比較的体力の低下した人で、腹部膨満感、腹痛、冷え症などは似ているが、排便異常、腹直筋の緊張のある場合に用いる。

 
 

リンク小建中湯 » …桂枝加芍薬湯の使用時の目標に似ているが、体力が一層低下した人で、疲労倦怠感、動悸、神経過敏などを伴う場合に用いる。

 
 

リンク当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » …体力が低下した人で、手足の冷えが一層激しく、下腹部痛、臨、頭痛などを伴う場合に用いる。

 
 

リンク 真武湯 » …体力の低下した人で、全身倦怠感、四肢の冷感、腹痛、下痢、眩暈(めまい)、心窩部振水音などがある場合に用いる。

 
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製薬会社・電話

備 考

【備考参照】

中医師 (remarks)
弱ったおなかに効く「建中湯」トリオ
乾姜、人参、蜀椒、膠飴という4種類の生薬で構成される「大建中湯」に対し、桂枝、芍薬、甘草、大棗、生姜、膠飴の6種類の生薬で構成されているのが「小建中湯」です。蜀椒がない分、大建中湯より効き目がマイルドなため、主に消化器系が弱く頻繁に腹痛を起こす虚弱児に用いられます。また、桂枝、芍薬、甘草、大棗、蜀椒、生姜、人参、膠飴といった8種類の生薬で構成される「中建中湯」は、大建中湯と小建中湯を合方した漢方薬で、漢方の名医、故・大塚敬節博士が創方したものです。主に癒着性のイレウス(腸閉塞)の治療や予防に用いられます。
いずれも、建中湯の「中」は消化器系の内臓を指していて、体力が低下した人や、虚弱体質の人の弱った腹部を改善するのに有効な漢方薬です。

●主治:脾胃陽虚・寒気上逆
●効能:温中補虚・降気止痛

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