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コタロー 当帰芍薬散料 エキス細粒

  • コタロー 当帰芍薬散料 エキス細粒

    小太郎製薬:コタロー 当帰芍薬散料 エキス細粒

  • 当帰芍薬散

    当帰芍薬散が適用する自覚症状

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主 治

【適応症】

自律神経失調症、更年期症候群(頭重、頭痛めまい肩こり等)、貧血、月経不順、浮腫、慢性腎炎、習慣性流産、妊娠浮腫、月経困難、不妊症、動悸、脚気、半身不随、心臓弁膜症、心臓衰弱、腎臓病、産前産後あるいは流産による貧血症、痔核、脱肛、つわり、月経痛、更年期神経痛、にきび、しみ、血圧異常、耳鳴りヒステリー、妊娠腎、帯下冷え症腰痛坐骨神経痛、各種婦人科疾患の補助療法、産前産後あるいは流産による障害時の疲労倦怠、回復促進、足腰の冷え症、しもやけ、子宮内膜炎、流産予防、妊娠中毒症の予防、妊娠腎、萎縮腎、肝斑、湿疹、パセドー氏病、不整脈、高血圧低血圧、婦人血の道症

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症例・病例・治癒例

【症例参照】

【当帰芍薬散の症例・治例】…次の症例に近い病症の方は、本方剤をお奨めします。

1〈不妊症〉

治例図 25歳女性。結婚年数2年10ヵ月。

月経不順で少量。妊娠経験なし。昭和42年2月11日初診。体重41㎏。顔が細く色白。冷え症である。当帰芍薬散を投与すると、服薬2日後に黒茶色の腐ったようなおりものが出て10日間つづいた。1ヵ月の服用で月経異常は治り、それまでホルモン注射しなければ二相様にならなかった基礎体温曲線がハッキリしてきた。冷え症も治り体重がふえ、顔もふっくらとしてきた。230日服用して妊娠。43年9月20日に女児(3,350gを分娩。その後、さらに2児(共に女児)を分娩す。

・現代病名:不妊症

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2〈めまい・貧血

治例図 33歳の女性。

体格はやせ型。顔色は青白い。疲れ易い。生理痛が強い。血圧が低く、めまいがある。首すじと肩がこる。手足の冷え、腰の冷えと痛みがある。当帰芍薬散を与える。1ヶ月後に腰痛がとれる。2ヵ月後、肩こり、目まいがとれてきた。4ヵ月後、生理痛も軽くなる。体調がよいとのこと。その後2ヵ月間服用、廃薬とした。

・現代病名:めまい・貧血

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3〈更年期症状〉

治例図 40代に入るころから、不快な症状に悩まされてきたKさん(42歳・女性)は、しつこい肩こり、頭痛などの不定愁訴に加え、一晩寝てもだるさが抜けず、寝起きの悪さを感じていました。
かかりつけの病院では、更年期障害と診断され、さまざまな薬をもらっていましたが、症状は一向によくなりませんでした。
そこで、主婦仲間に紹介された漢方を扱う婦人科を訪れたところ、当帰芍薬散を処方されました。医師は「冷え症で貧血がある」というKさんの訴えから、瘀血症状があると判断し、薬の処方とともに、体を冷やさないように生活指導も行いました。
Kさんが3ヵ月間、医師の指示どおりに薬を飲み、体を温める食養生や生活習慣にも気をつけたところ、症状はとても軽くなりました。最近は、朝、起きられないということもなくなったようです。

・現代病名:更年期障害

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4〈冷えとむくみ〉

治例図 神奈川県大和市。28歳/女性。
色白で冷え症の女性の方。印象として幼い感じを受ける(子宮発育不足)。主訴の他に頭重感もあったが、当帰芍薬散180錠1本を用法・用量通り服用していただいたところ、頭重感がとれた。その後は、540錠を購入され、2本目を服用継続中である。冷えやむくみも少しずつ良 くなっている。

・現代病名:冷えとむくみ

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5〈月経前後の頭重感とむくみが完治〉

治例図 会社員のMさん(23歳・女性)は、貧血気味で冷え症です。そして、月経前後には体がとてもむくみ、頭が重だるくなる症状が続いていました。ほかに、頻尿や月経痛もありました。
漢方医の診断により、Mさんには当帰芍薬散が処方されました。Mさんのように血の道症でむくみがあり、貧血がある人には、当帰芍薬散四物湯がよく用いられるとのことでした。
服用を始めると、まず月経痛が楽になり、次いで冷え症が改善されました。しばらくすると、頻尿が治って、ついには、むくみや頭重感などの症状も出なくなったそうです。

・現代病名:冷えとむくみ

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6〈人付き合いが楽しくなって人生観も変わった〉

治例図 47歳の女性、Mさんは、専業主婦です。
月経が止まって数ヵ月が過ぎていました。自覚症状としては、めまいがする、夜眠れない、食欲がない、やる気が起こらないなどがありました。2ヵ月後にはピアノのリサイタルが控えており「こんな状態ではうまく演奏ができない」と頭を悩ませていたのです。
そこで、近所の婦人科病院を訪れて相談したところ、めまいが主訴ということから、真武湯と当帰芍薬散が処方されました。
飲み始めて1ヵ月が過ぎたころから、体が徐々に温まってきて、夜ぐっすり眠れるようになりました。食欲も回復し、体も動くようになったそうです。ピアノの練習にも精が出るようになり、無事リサイタル公演も済ませました。今までイライラしていた気持ちがうそのようで、人付き合いが楽しくなり、「友人がこれまでよりも優しくなった」といって喜んでいたそうです。

・現代病名:めまい

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7〈数年采の耳鳴りが異なった漢方薬の併用で治った〉

治例図 45歳のS子さんは、セミが鳴くような耳鳴りに4年間にわたって悩まされていました。
耳鼻科に通院していましたが、症状が一向によくならないので、漢方薬を扱う病院を訪れました。
体カがなく手足が冷えているS子さんには、真武湯と当帰芍薬散が処方されました。朝に真武湯、昼に当帰芍薬散を飲むようにすると、3ヵ月で耳鳴りの音が小さくなり、1年を過ぎたころには全く気にならなくなりました。

・現代病名:耳鳴り

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8〈駆瘀血剤で歯肉炎と月経痛が治った〉

治例図 歯肉炎をよくするために歯科で歯磨き指導を受けていたYさん(30歳・女性)は、ひどい月経痛にも悩まされていました。
漢方を扱う医師に相談したところ、Yさんはやせ型で冷え症、痕血があるということで当帰芍薬散が処方されました。飲みはじめてから3ヵ月すると、血の滞りが改善され、歯肉の色が紫色からピンク色に変わってきました。
そして3年ほど飲み続けたころ、歯科医から歯肉炎卒業のお墨付きをもらえるほどになったのです。当然、そのころには悩まされていた月経痛もなくなっていました。

・現代病名:歯肉炎と月経痛

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9〈漢方薬でしみが解消された〉

治例図 旅行でグアム島を訪れたMさん(30歳・女性)。日焼け止めクリームを塗っていたのに日焼けし、そのあとがしみとなって両ほおにくっきりと残ってしまいました。
困ったMさんは、漢方薬を処方する医院で当帰芍薬散を処方してもらい、服用しはじめました。虚弱な体質の改善や冷えの解消も兼ねて5年ほど飲み続けると、しみはすっかり消えてしまいました。

・現代病名:しみ

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10低血圧の改善で仕事にも前向きに〉

治例図 ひどい冷え症で、月経不順にも悩まされていたMさんは、28歳のOLです。頭痛やめまいがたびたびあり、会社に行っても体がだるくてやる気が起きません。仕事がなかなかはかどらないのは、体調ではなく仕事が多いせいだと不満に思う日が続いていたのです。
血圧は高い方が100㎜Hg以下、低い方が60㎜Hg前後と低血圧の数値を示していました。そこで当帰芍薬散を勧められて飲み出したところ、2週間日くらいから食欲が現れて半年後には体重も増え、血圧も安定し、100㎜Hgを割らないようになりました。
現在は、「仕事に前向きになれない原因は体調の悪さだった」と、自分の体を客観的に見られるまでになっています。

・現代病名:低血圧

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10〈抗がん剤と併用して貧血を改善〉

治例図 大柄でよく笑うTさんは60歳の主婦です。閉経後に太りだし、同時に肩こりに悩まされるようになりました。あまりにひどい肩こりは乳がんの疑いがあると友人から聞いたTさんは、心配になり乳腺専門の医師のいる大きな病院へ行ってみました。すると、左の乳房に乳がんが見つかったのです。
幸いほかの臓器に転移はなかったものの、左の乳房は完全に切除しました。
手術後、抗がん剤と併用して、貧血気味なので十全大補湯に生薬を加味したものを処方してもらっていました。術後5年の今では抗がん剤の使用も終わり、毎年1回の検診でも異常はなく、漢方薬では当帰芍薬散を飲んで元気にしています。

・現代病名:乳がん

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10〈ストレス性のにきびを当帰芍薬散で治療〉

治例図 東京近郊で保育士をしていたYさん(26歳・女性)は、勤務先の保育園の経営悪化を理由に、2ヵ月前にリストラを通告されてしまいました。すると、今まで経験したことのない、吹き出物やにきびが突然出はじめ、体調も悪くなってしまったのです。
病院の皮膚科で抗生物質やビタミンCなどで治療を受けましたが、一度治っても、また新しいにきびができるということの繰り返しで、にきびのあとも目立つようになりました。
思い悩んだYさんが、漢方薬局へ駆け込んだところ、駆瘀血剤の当帰芍薬散を1日3回飲むように勧められました。薬剤師は、Yさんの突然のにきびはリストラによるストレスが原因であると診断、さらに、月経不順や月経過多なども認められることから、Yさんは瘀血体質であると判断したのです。
Yさんがその後1ヵ月間、指示通りに服用したところ、にきびの勢いは徐々に鎮静し、胸苦しさや、体の冷えも気にならなくなりました。現在ではにきびはすっかり治って、Yさんは気分一新、郷里で新たな就職先を探しているとのことです。

・現代病名:ニキビ

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10〈真武湯と当帰芍薬散で再発防止〉

治例図 ネフローゼ症候群で入院していたYさん(22歳・女性)は、退院後、ステロイド剤を使いながら通院治療をしていましたが、月経の前後になると尿のたんぱく量が増える傾向にありました。

Yさんは漢方薬で治したいと考え、漢方に詳しい医師の診療所を訪ねました。

Yさんを診察した医師は、虚証で血の滞りがあるとみて当帰芍薬散を、また冷えるとむくみが出る、足元がふらつく、めまいがする、といった症状から真武湯を処方しました。これらを3年ほど服用したところ、Yさんはたんばく尿、むくみがなくなり、ステロイド剤を使わなくてもすむようになりました。

・現代病名:ネフローゼ症候群

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10〈漢方楽の服用3回で不正出血が解消〉

治例図 Rさん(43歳)は、ある日、突然の不正出血に見舞われました。つい最近、子宮がん検診を受け、2、3日前に異常はないとの結果が出たばかりだったため、月経が早まっただけかと思ったRさんですが、出血はダラダラといつまでも続き、止まる様子はありません。

病気でないのなら漢方薬を試そうと考えたRさんは、近所の漢方研究医を訪れました。

やせ型で足腰の冷え、貧血、手のほてりがあるRさんに処方されたのは、芎帰膠艾湯当帰芍薬散でした。Rさんが驚いたのは、漢方薬の即効性でした。なんと3回服用しただけで出血がぴたりと止まったのです。

その後の子宮検査でも異常なしとの診断を受け、現在は健康維持のために当帰芍薬散のみを継続して飲んでいるRさんです。

・現代病名:不正出血

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10〈飲むと体がポカポカしてくる〉

治例図 C子さん(28歳・女性)は、都内の商社に勤めるOLですが、「都会的」でとてもほっそりとした、見るからに体力が弱いタイプです。漢方薬を処方する際のタイプ分けでいえば、まさに虚証に当てはまります。

冬になると、手足がとても冷え、夜もなかなか寝付けないといいます。昼間会社では、しばしば立ちくらみをすることがあり、生理痛もかなりつらいという話でしたので、このような場合に最も効果のある当帰芍薬散を飲んでもらいました。

すると、体調はみるみるよくなりました。当帰芍薬散は、C子さんのような人が飲むとすぐに効き目が現れてくるのです。体がポカポカしてきますから、漢方薬の効果が実感できます。

C子さんは、その後結婚して、無事に出産をしました。

・現代病名:冷え性

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10〈わずか1ヵ月で妊娠、お産も軽くすんだ〉

治例図 結婚して3年たつが子どもができないというKさん(27歳)は、母親に勧められて漢方医のもとを訪れました。

産婦人科では子宮発育不全と診断され、月経が遅れることがたびたびありました。ほっそりした体型で血色が悪く、冷え症もあるという、当帰芍薬散の証と診断されました。

処方されたのは当帰芍薬散の原末で、1日2gを2~3回に分けて飲むことになったのです。アルコールも飲めると医師に告げると、少量の酒と一緒に飲むようにいわれ、ワインで飲むことにしました。

K子さんは効果が現れるのが早く、わずか1ヵ月ほどで妊娠しました。妊娠がわかった後も薬の服用を続けました。そのかいあって、冷え症で悩まされることもなくなり、妊娠中の経過も良好でした。

また、心配していたお産も軽くすんだということで、喜んでいました。

弁証論治 リンク肝血虚 »

・現代病名:不妊症

 
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10〈漢方薬で体調がよくなるとともに妊娠〉

治例図 結婚して3年のCさん(31歳・女性)は、結婚してしばらくは子どもをつくらず共働きをしていました。1年ほど前から赤ちゃんがほしいと思うようになったのですが、なかなか妊娠しません。年齢のことも気になって、不妊症の目安とされる2年を待たずに、漢方薬による治療も行っている医院を受診しました。

食が細くて体力がなく、冷えがあるせいか月経は遅れがちで、血色もよいとはいえないCさんは、当帰芍薬散と六君子湯を交互に飲むように指示されました。

この2種類の処方を飲むようになって1ヵ月半、Cさんは食欲が出てきて体重も500g増えました。それらが意欲につながり、この処方を飲み続けるとともに、医師からの冷え予防に対するアドバイスなどを実践した結果、1年後には妊娠が判明しました。

つわりの時期には吐き気を抑える漢方薬を用いましたが、当帰芍薬散はそのまま服用を続けています。

現在は妊娠8カ月ですが、これといった心配もなく、元気に出産に備えています。

・現代病名:不妊症

 
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10〈ストレスからの無月経が漢方薬で治った〉

治例図 職場のストレスが原因で激やせし、半年ほど前からは月経も止まってしまったHさん(23歳・女性)です。

気分も落ち込み、仕事をする気も起こらなくなり、会社も休みがちになってしまいました。

心療内科を訪れたのですが、ホルモン状態は正常、特にこれといった病気はないとのことで、納得のいく結果は得られませんでした。気力低下に加え、めまいなどの症状も出てきたHさんは漢方を処方する医院を訪れました。

処方されたのは、気のめぐりを改善する桂枝加竜骨牡蛎湯と血のめぐりをよくする当帰芍薬散です。当初は「どうせ治らない」と消極的だったHさんですが、飲み続けて2ヵ月半後に体重が1kg戻りました。

この時期に会社を辞めたこともHさんのプレッシャーやストレスを取り除くことになったのでしょう。気持ちに余裕ができたためか、漢方薬での治療も次第に前向きにとらえられるようになってきたのです。

この後も体重は順調に戻り、3ヵ月後には月経がありました。

1年後には体重も元に戻り、月経も毎月、正常にくるようになりました。Hさんは、体調もよくなった上、前向きな性格になったと喜んでいます。

・現代病名:無月経

 
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10〈毎年悩まされていたしもやけが改善〉

治例図 20歳のY子さんは、毎年冬になると、しもやけに悩まされていました。Y子さんはやせたタイプで、月経不順があり、貧血気味で食が細い虚証タイプです。

去年の冬、足の外側のしもやけがいつもよりひどくなったため、病院に行くことにしました。

診察をした医師は、漢方の研究もしていたため、Y子さんの状態をみて、ビタミンEの塗り薬と一緒に漢方薬も服用するように勧めました。

処方されたのは当帰芍薬散で、瘀血を取り除く効果があり、月経不順にも有効とのことでした。

塗り薬を使いながら、漢方薬を服用していたところ、1週間ほどでしもやけは治りました。その後も服用を続けたところ、貧血も少なくなり、月経不順も解消したとのことです。

・現代病名:しもやけ

 
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10〈漢方薬でおりものも正常に〉

治例図 月経痛がひどく、2日目は寝込むほどだったYさん(18歳・女性)。

漢方を用いる医師の 診察を受けたYさんに処方されたのは、附子を加えた当帰芍薬散でした。この処方を服用すると、次の月経がずいぶん軽く済むと同時に、おりものの状態も変わってきました。これまで下着をマメに替えるほど水っぽかったおりものが少なくなったというのです。Yさんは、医師にいわれて初めて、今までのおりものが異常だったことが分かったのです。

Yさんはその後、当帰芍薬散のみを服用し、半年たったころには月経痛にもおりものにも悩まされることはなくなりました。

・現代病名:おりもの

 
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10〈当帰芍薬散が効果を発揮〉

治例図 水っぽいおりものがたくさん出て、下着はぐっしょり濡れ、気になって仕事どころではなかったOLのT子さん(32歳)。

冷えがひどく、夏でも靴下が欠かせない上にめまいもあり、ロコミで知った漢方に詳しい医師に相談しました。「典型的な冷えが原因の症状」との診断で、当帰芍薬散に冷えを改善する附子(キンポウゲ科カラトリカブトの塊根)を加えた漢方薬を処方してもらいました。

すると、飲みはじめて2週間ほどで体がぽかぽかしてめまいがなくなり、おりものの量が半分ぐらいに減ってきました。

1カ月後には、それまで止まっていた月経が再開しました。しかも、月経痛まで軽くなったといいます。

3ヵ月後には、冷えもおりものも気にならなくなり、月経の周期も順調になりました。

飲みはじめて3年後には附子を抜いて、今は健康維持のために当帰芍薬散だけを飲んでいるそうです。

・現代病名:おりもの

 
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10〈寝込むほどの月経痛が半年で解消〉

治例図 大学生のK子さんの月経は、毎月規則的に来るものの、月経痛がひどく、鎮痛剤を飲んでも2日目になると寝込んでしまうほどでした。

学生のうちはまだよいのですが、このままでは就職してから大変になる、と思ったK子さんは、友人の勧めもあって漢方薬を試してみることにしました。

色白やせ型で、普段から手足の冷え、立ちくらみ、めまいのあるK子さんに処方されたのは、虚証の駆瘀血剤である当帰芍薬散です。

服用を始めて最初の月経時はまだ痛みましたが、2回目、3回目と月経が来るたびに痛みは軽くなり、2日目でも大学へ行けるようになりました。4回目の月経のときには鎮痛剤を飲むことも忘れるほどになったのです。

服用して半年後には痛みは全くなくなり、月経時でも快適に過ごせるようになりました。

・現代病名:月経痛

 
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10〈冷えが原因の月経不順が漢方で治った〉

治例図 新婚のHさん(30歳・女性)は、以前から周期の不安定な月経不順に悩まされていました。このままでは妊娠も難しいのでは、と心配したHさんは、漢方を処方する医院を訪れました。

手足が冷えて、しもやけに悩まされるというと、Hさんには当帰芍薬散が処方されました。

すると、服用して3ヵ月で月経がほぼ順調にくるようになりました。さらに6~7ヵ月もすると、体の冷えが取れ、体調がよくなったことを実感できるようになったのです。

そして1年たったころには妊娠し、やがて元気な赤ちゃんを生むことができました。

・現代病名:月経不順

 
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弁証論治

【弁証論治・概要】

中医学(漢方)の治療目的は病邪を取り除き、病因を消し去り、陰陽陰陽(positive and negative principles)のバランス(balance)の乱れを正し、相関する臓腑の生理機能を調和・回復させることです。 中医学(漢方)の特徴は、身体全体を診るということです。 身体全体の調子(バランス)を整え、病気を治していきます。 ですから、病気の症状だけでなく、一人ひとりの体質も診断しなければなりません。 このときの身体の状態や体質をあらわすのが(しょう)(constitution)という概念です。 この考え方は、西洋医学が臓器や組織に原因を求めていくのとは対照的です。 中医学(漢方)の良さは、薬そのものよりも、証にもとづき人を診るという、その考え方にあります。

弁証論治…症状・所見→四診→証→治法→方剤
リンク血虚 »
リンク気虚血瘀 »
リンク肝鬱脾虚 »

【自覚症状図】

次の症状のいくつかある方は、本方剤が良く効く可能性が大きいです。

当帰芍薬散

八法和法:和解あるいは調和の作用によって病邪を消除する治法です。

【中薬大分類】理血剤…血の運行を調節する方剤です。理血薬を主体にして血分を調理し、血分の病変を改善する方剤です。

【中薬中分類】活血化瘀剤…滞った血(瘀血)を流す方剤です。蓄血・血瘀による疼痛・腫脹・腫瘤・半身不随・月経痛・無月経あるいは産後の悪露停滞・化膿症初期・狂躁などのさまざまな病変に使用します。

八綱分類裏寒虚(りかんきょ) 裏 寒 寒 虚 …証(体質・症状)が、裏証(慢性症状)、寒証(冷え)、虚証(虚弱)、湿症(水分停滞)、血虚(血流不足・貧血症状)の方に適応します。


気血津液…人体の生命を支える要素として、氣(qi)・血(blood)・津液(body fluid)の3つがあります。
血虚…血が不足している方が使用します。血の濡養(栄養・滋潤)作用の不足による症候で、広義での栄養不良状態に相当します。 皮膚につやがない、爪の色が悪い、頭のふらつき、目がかすむ、しびれ感などの症状を呈します。
水液停滞…余分な水があまっている方が使用します。津液の停滞のことで、西洋医学的には細胞内液・組織液・リンパ液などが、主として組織間・消化管内・体腔内に異常に停滞したことを意味します。 中医学では湿・痰飲・水腫と呼ぶのが一般的で、日本では水毒ともいわれます。

 

【臓腑弁証】

●中医学の基礎を知りたい方は、次のページを参照ください。
リンク五臓(ごぞう) »  リンク気・血・津液・精 »  リンク弁証論治・事典 »

【証(病機)】肝鬱血虚兼湿痰(かんうつけつきょけんしつたん)

女性  男性 女性の使用が多い方剤です。

【中医学効能(治法)】 補血温血・健脾利水・調経止痛

【用語の説明】(term)

リンク補血(ほけつ) »…血を補うことです。=益血、養血。

リンク健脾(けんぴ) »…脾の働きです。脾胃の機能を正常にする治療法です。

リンク利水(りすい) »…腎を温めて、脾を健全にすることです。尿や発汗のことです。水気を下行させて通利することです。利尿、導尿がそれです。薬物では猪苓・沢瀉・通草などにその作用があります。

リンク調経(ちょうけい) »…月経を調節することです。

リンク止痛(しつう) »…痛みを止めることです。

リンク肝鬱(かんうつ) »…肝の機能鬱滞です。気分の落ち込んだ状態、神経症、ヒステリー、憂鬱などです。

リンク血虚(けっきょ) »…体を栄養する血が不足した状態です。貧血などで栄養成分が不足した状態です。顔色不良、口舌が淡白、爪・毛髪につやがない、ふらつき、視力減退などがあります。


診断のポイント

舌 診

【舌診参照】

舌診【舌診】(tongue) 湿潤淡白で無苔あるいは薄い白苔です。

舌診 舌診

脈 診

使用方法

【使用方法参照】

正しく使用 食前または食間に服用 通常、成人1日9.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。 なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。


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成 分

【生薬参照】

本剤9.0g中 日局トウキ3.0g、日局センキュウ3.0g、日局シャクヤク4.0g、日局ブクリョウ4.0g、日局ビャクジュツ4.0g、日局タクシャ4.0g 上記の混合生薬より抽出した当帰しゃく薬散料の水製乾燥エキス5.5gを含有する。 添加物:ステアリン酸マグネシウム、トウモロコシデンプン、乳糖、プルラン、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する。

【組成成分】…次図をクリックすると各生薬の詳細説明にリンクします。
沢瀉  白朮  茯苓  芍薬  当帰  川芎 

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製剤・薬剤形状

【製剤・薬剤形状参照】

〈細粒〉

顆粒剤 顆粒剤…散剤を粒状に加工して大きさを揃えたもので、サラッとして飛び散りにくく飲みやすい薬です。粒を特殊な皮膜で覆い、溶けやすくしたものもあります。薬が口・食道に貼り付くのを防ぐために、あらかじめ水またはお湯を飲んで口・食道を湿らせてから、口に水またはお湯を含み、薬を口に入れて、水またはお湯と一緒に飲み込むようにしてください。

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使用上の注意

【注意参照】

慎重投与 (次の患者には慎重に投与すること) 1.著しく胃腸の虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等があらわれることがある。] 2.食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。] 重要な基本的注意 1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与すること。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避けること。 2.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意すること。

【妊娠・授乳の注意】女性
●安産の薬です。安胎薬として、妊娠時にもよく用いられます。
●切迫、流・早産の下腹部痛の場合に使用されます。
●妊娠中の貧血の場合によく使用されます。

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補足説明

【関連項目参照】

まばたき

微笑み

 
区切り

足跡【当帰芍薬散類似処方の紹介】…次の方剤は、使用目的が本方剤に比較的近い方剤です。あなたの症状とともに、比較検討してください。
 

リンク桂枝茯苓丸 » …下腹部の痛みや月経異常は本方と似ているが、比較的体力があり、貧血傾向が少なく、下腹部が硬満し自発痛・圧痛がより顕著な場合に用いる。瘀血の証。

 
 

リンク加味逍遙散 » …精神不安、不眠などの神経症状をより強く訴える場合に用いる。心気症の傾向があって多彩な愁訴がある。気血両虚と肝鬱化火。

 
 

リンク当帰四逆加呉茱萸生姜湯 » …四肢冷感がー層顕著で、腹部・腰部・下肢が痛む場合に用いる。血虚受寒。

 
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製薬会社・電話

備 考

【備考参照】

中医師 (remarks)
微妙な使い分けが必要な女性の漢方薬
婦人科疾患には、定番として用いられる処方がたくさんあります。当帰芍薬散のほかには、桂枝茯苓丸や加味逍遙散、桃核承気湯などがよく知られています。これらはいずれも、駆瘀血剤に分類される漢方薬です。ここで、これらの用法の違いをおおまかに見ておきましょう。
まず、適応となる体力程度が弱い順に並べると、当帰芍薬散(虚証)、加味逍遙散()、桂枝茯苓丸(実証)、桃核承気湯(実証)という順になります。
・当帰芍薬散は、冷えを伴う瘀血を取る「安産の薬」で、むくみや尿の出の異常といった水毒を伴う症状に効き、月経痛などの鎮痛にも用います。
・加味逍遙散は、更年期障害の第1選択薬として用いられることが多い薬です。
・桂枝茯苓丸は血と気の薬であり、のぼせなど気の上衝を伴うケースによく効きます。
・桃核承気湯は、のぼせて便秘がちな体力の充実したタイプに合う薬です。
しかし、女性の体はデリケートで、処方が額面通りに合わない場合も往々にしてあります。瘀血に最も広く使われる薬は桂枝茯苓丸と当帰芍薬散ですが、専門家でも使い分けに迷うケースがよく見られます。証を見定めて桂枝茯苓丸を選んでも効かなかったという人が当帰芍薬散でよくなることも、またその逆のケースもあるのです。つまり、実際の治療では柔軟に処方を見直すことも必要なのです。

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